北朝鮮総書記の体重は140kg:当局がダイエット計画を練る
北朝鮮の金正恩総書記は今年1月、同国の慢性的な食糧不足について「深刻な政治問題だ」と善処を約束している。
しかし、国民の多くが栄養失調に直面している中、総書記本人はどう見ても肥満気味だ。しかも同氏はそれにより、健康問題を抱えているらしいのだ。
AP通信が伝えたところによると、韓国の国家情報院は北朝鮮当局が金正恩総書記の健康問題に対処するため、肥満に関する治療法を求めていることを突き止めたという。
金正恩総書記はすでに40代前半だが、飲酒と喫煙を好むほか、心臓疾患の家系であることも知られている。
実際、同氏の父、金正日前総書記と祖父にあたる金日成主席はまだ北朝鮮指導者の地位にあるうちに、心臓疾患によって病死してしまったのだ。
金正日前総書記の場合、1994年から2011年にかけて指導者の地位にあったが、69歳という若さでこの世を去っている。
スカイニュース放送によれば、韓国の国家情報院は金正恩総書記の体重について、およそ140キログラムと推定しており、病気のリスクは高いと見ているそうだ。
韓国の国家情報院いわく、金正恩総書記は30代前半のころから糖尿病や高血圧の症状を呈していたとされ、北朝鮮当局はこういった病気の治療法を求めているとのこと。
ただし、AP通信は北朝鮮について、世界屈指の閉鎖的な国家であり、同国の政府高官を除くと金正恩総書記の健康状態を詳しく知る人物はいないと指摘している。
AP通信はさらに、韓国の国家情報院は北朝鮮に関する限り中立的な立場にはないため、同国情勢をめぐる発表は信頼性にムラがあるとした。
しかし、仮に金正恩総書記が病死したり統治能力を失ったりした場合、とりわけ問題になるのは誰が後継者になるのかということだ。
北朝鮮は建国以来、金一族が代々指導者の地位を世襲してきたという事情がある。はたして、金正恩総書記の代でこの慣例は終わりを迎えるのだろうか? それとも、一族の誰かが次期総書記に就任するのだろうか?