アメリカの極右議員マージョリー・テイラー・グリーン、自身の誕生日に行った不適切投稿が炎上
先日50歳の誕生日を迎えたアメリカの極右政治家マージョリー・テイラー・グリーン(MTG)。日頃から過激な言動で知られるグリーンだが、誕生日にX(旧ツイッター)とインスタグラムで行った一見無害な投稿に怒りのコメントが殺到、炎上する事態となっている。
投稿ではグリーンがビキニ姿を披露。そのポストがX上で物議を醸し、投稿後わずか2時間で700回ほどリポストされインプレッション数は2万に到達、3,000以上のリプライが殺到した。
投稿でグリーンは、人々は50歳になるのを「悪いこと」だと考えているが、自分にとっては「素晴らしいことでとても嬉しい。50歳まで生きてこられたことや、そのほかのすべてを神に感謝している」と述べている。
画像:Instagram@realmarjoriegreene
グリーンはさらにこう続けている:「私は一族の中で最初に大学を卒業しました。3つ子を無事に出産するという奇跡も経験しました。子供を育てて神の御業や人間の危険性について教えました。ビジネスを成功させて責任を担うこと、議会の一員となるのはどういうことかも教えました。そして、一番重要なこととして、私は神の恩寵に決して値しない身ですが、授けられたものには深く感謝しているのです。50年間の人生は素晴らしい旅路だったし、これからもそれを続けていくのが楽しみです」
この投稿に、同僚の共和党議員たちからすぐにお祝いのコメントが寄せられた。トランプ元大統領の顧問弁護士をしていたこともあるジェンナ・エリスも返信し、「年をとることは神からの賜物」と述べている。
だが、寄せられたコメントは決してポジティブなものばかりではなかった。『ニューズウィーク』誌によると、グリーンはその投稿を戦没将兵追悼記念日関連の投稿を行った直後に公開しており、それが一部の人たちの逆鱗に触れたようだ。
広報コンサルタントのエリック・ローゼンはXでこうコメントしている:「MTG(マージョリー・テイラー・グリーン)は戦没将兵追悼記念日にも自分の話ばかりしている」
また、誕生日にビキニ姿の写真をアップロードしたのは、民主党のジャスミン・クロケット議員の発言に対する意趣返しではないかというコメントも寄せられていた。
画像:Instagram@realmarjoriegreene
クロケットとグリーンの確執はアメリカ合衆国下院監視・政府改革委員会でのグリーンの発言にさかのぼる。そこでグリーンはクロケットに「つけまつげが邪魔でまともに文字が読めていないのでは」と指摘したのだ。
その発言をめぐってひと悶着あった末に、クロケットが委員会のジェームズ・コーマー委員長にこう質問したのだ:「委員長の判断基準を理解するためにひとつお伺いしたいのですが、たとえばこの委員会で誰かがある人物の『脱色し過ぎた金髪で、だらしなくおじさん的な体型(bleach blonde, bad built, butch body)』について述べたとしても個人攻撃にはあたらないと、そういうことでしょうか」
この舌戦がインターネット上で話題となったこともあり、グリーンがビキニ姿の写真を投稿したときも「グリーン必死すぎ。『脱色し過ぎた金髪で、だらしなくおじさん的な体型』じゃないってそんなにアピールしたいのか」といった類いのコメントが多く寄せられてしまった。