空に浮かぶ「第2の月」:小惑星が11月まで地球を周回中

9月に現れた「第2の月」
小惑星の接近は珍しい現象
危険ではない
11月25日に地球周回軌道を離脱
肉眼では見えない
望遠鏡でもはっきりとは見えない
もともと月の一部だった?
月よりも遥かに遠くを周回
次回の接近は31年後
1991年以来、5度目となる「ミニムーン」
9月に現れた「第2の月」

今年9月29日、小惑星「2024 PT5」が地球のまわりを周回しはじめた。遥か空のかなたに「第2の月」が現れたようなこの現象は、今年11月まで続くと見られている。

 

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小惑星の接近は珍しい現象

通常、小惑星がこれほど地球に接近することはあまりない。もちろん、地球に衝突するようなケースはさらに稀だ。

 

危険ではない

しかし、「2024 PT5」は地球のまわりを月とともに周回するだけで、地上に落ちてくる心配はないとのこと。

 

11月25日に地球周回軌道を離脱

というのも、現時点では地球周回軌道にある「2004 PT5」だが、11月25日にはこの軌道を離脱して、太陽周回軌道へと戻るためだ。

肉眼では見えない

この小惑星は直径10メートルほどしかないため、地上から肉眼で観察することはできない。しかし、テューリンゲン州立天文台は2メートルの反射望遠鏡を用いて「2004 PT5」の撮影に成功したそうだ。

望遠鏡でもはっきりとは見えない

ただし、望遠鏡を通して観察した場合でも、小惑星はぼやけた灰色の点や小さな白い点にしか見えないとのこと。

 

もともと月の一部だった?

これまでに行われた調査によって、この小惑星はもともと月の一部だったのではないかという説が浮かび上がってきた。しかし、これを立証するにはさらなる研究が必要だ。

月よりも遥かに遠くを周回

また、この小惑星は地球からおよそ180万キロメートル離れた地点を周回しているが、これは月の軌道の5倍遠い。

 

次回の接近は31年後

「2024 PT5」は今後、地球近傍小惑星のグループ「アルジュナ群」に移るとされており、次に地球に接近するのは31年後だという。

1991年以来、5度目となる「ミニムーン」

南西ドイツ放送いわく、今回の小惑星は1991年以来、5度目となる「ミニムーン現象」だ。ただし、もっと小さい小惑星が人知れず地球のまわりを周回している可能性もあるとのこと。

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