生活コストが高い都市はどこ?:世界トップ10

世界の173か国を調査
ニューカマー
除外
サプライチェーンの問題とパンデミック
世界一ローコストな都市:ダマスカス
一方では生活コストが下がる都市も
10位:大阪(日本)
9位:ロサンゼルス(米国)
8位:コペンハーゲン(デンマーク)
7位:ジュネーブ(スイス)
6位:ニューヨーク(米国)
5位:香港(中国)
4位:チューリッヒ(スイス)
同点2位:シンガポール
同点2位:パリ(フランス)
1位:テルアビブ(イスラエル)
世界の173か国を調査

英国の権威ある経済誌『エコノミスト』が世界で最もハイコストな都市ランキング(2021年版)を発表した。この調査はエコノミスト・インテリジェンス・ユニットを通じて行われ、世界173都市で200のサービスや製品のコストを比較することでランク付けを行ったという。

ニューカマー

2021年の調査では、米国の6都市、中国の11都市をはじめ、40の大都市が新たにランキング入りした。なかでも、スコットランドの首都エジンバラ(写真)は27位にランクインし、今年加わった街としてはトップだ。さらに、シュトゥットガルト(ドイツ)、オークランド(ニュージーランド)、チュニス(チュニジア)なども新たにランクイン。

除外

異常に高いインフレが生活コストに影響を与えている、ダマスカス、テヘラン、ブエノスアイレス、カラカス(写真)の4都市はランキングから除外された。例えば、カラカスでは、ランキングの指標となる商品やサービスの価格上昇率が1,766%に達するなど、驚異的なインフレが発生しているのだ。

サプライチェーンの問題とパンデミック

サプライチェーンの問題と新型コロナウイルスの世界的流行で、都市の生活コストは世界中で上昇。『エコノミスト』の報告によれば「今年9月の標準コンテナ輸送費は1年前の4倍」で「全体的に値上がりし、混乱が見られる」という。

写真は米国屈指の貿易港、オークランドの10月の様子。世界的なサプライチェーンの危機で大混雑している。

世界一ローコストな都市:ダマスカス

また、この調査では、シリアの首都ダマスカスが世界一ローコストな都市であるとされた。 2011年以来、内戦が続いているため、これは驚くにはあたらない。

一方では生活コストが下がる都市も

しかし、世界中で一様に生活コストが上昇しているわけではない。たとえば、ローマがランクを16位落としたほか、米国では多くの都市で生活コストが下がっている。これは、新型コロナウイルスが経済に与える影響を小さくするために政府がとった支援プログラムの効果だ。

 

10位:大阪(日本)

日本有数の港町・商業都市、大阪は2020年からランクを5位落とし、10位に転落。2019年には香港やシンガポールと並んでいたが、ますます引き離された。一方、東京はランキング入りすらしていない。

9位:ロサンゼルス(米国)

『フォーブス』誌によれば、カリフォルニア州が国家だったなら、ドイツに次ぐ世界第5位の経済大国になるはずだという。したがって、州最大の都市、ロサンゼルスのランク入りは当然だ。また、CNNによると、米国で一二を争う高級住宅地もここ、ロサンゼルスにあるという。

8位:コペンハーゲン(デンマーク)

ランク入りしたヨーロッパ4都市の1つ、コペンハーゲン。スカンジナビアからは唯一のランクインだ。地元紙が2019年に引用したデンマーク商工会議所エコノミスト、Kristian Skriverのコメントによると、これは税金と給与がともに高いことによるという。

7位:ジュネーブ(スイス)

スイスおよびヨーロッパにおける最大の金融・外交都市、ジュネーブ。昨年に続き今年も7位をキープした。国連の欧州本部のほか、国際赤十字本部もこの街に置かれている。

6位:ニューヨーク(米国)

眠らない街、ニューヨークはアメリカ大陸一のハイコストな都市。『Time Out』誌が引用した不動産調査によれば、ニューヨークでは1ベッドルームのアパートの家賃は平均2180ドルに達しており、マンハッタン島内では2倍になる可能性があるという。

5位:香港(中国)

昨年は他の2都市とともに一位にランクインした香港だが、2021年は5位に後退。しかし、ブルームバーグ社の報告によれば、2021年11月に442平方メートルのアパートが8220万ドルで売却されたとのこと。香港がすぐにランク外になることはなさそうだ。

4位:チューリッヒ(スイス)

チューリッヒも昨年と比較するとランクを3つ落とした。地元のニュースサイトSwissInfoによれば 「これは、チューリッヒの生活コストの変化よりも、その他の都市での急激なコスト上昇を反映していると言えるだろう」とのこと。

同点2位:シンガポール

アジアの諸都市を抜き去り、今年、アジア一生活コストの高い街となった都市国家、シンガポール。ライバルも多いなか著しい伸びを見せた。

同点2位:パリ(フランス)

2020年には香港、チューリッヒとともにトップの座にあったパリだが、今年はシンガポールと並び2位にランクイン。ヨーロッパ一生活コストの高い街の座はキープした。

1位:テルアビブ(イスラエル)

この一年で順位を5つ挙げ、初めてトップにランクインしたテルアビブ。『エコノミスト』の報告によれば「この都市のランクアップは、イスラエルが新型コロナウイルスワクチン接種を素早く推し進めたことで、通貨価値が米ドルに対して高騰したことを反映している」という。

 

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