兵庫県知事に再選した斎藤元彦氏の半生を振り返る
今年3月のパワハラ疑惑を巡る告発文書をきっかけに、兵庫県の斎藤元彦知事はたびたび話題となっている。
今回は斎藤氏が兵庫県知事となるまでのキャリアや、その半生を振り返ってみよう。
画像:折田楓公式Instagram
斎藤知事は兵庫県神戸市須磨区出身の47歳。元彦という名前は、元兵庫県知事の金井元彦氏にあやかり、祖父が命名したという。
画像:写真AC
東京大学卒業後は総務省に入省。省内勤務をはじめ、新潟県佐渡市、福島県飯舘村、宮城県庁、大阪府庁と数々の地方自治を経験した後、2021年に第53代兵庫県知事に就任。なお兵庫県史上、戦後最年少の43歳という若さで県のトップに立つこととなった。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
しかし、兵庫県議会から不信任決議を受け9月に失職することとなる。その発端となったのは、県職員が斎藤氏のパワハラなどを指摘した内部告発だ。法律で守られるはずの公益通報者が守られず、人命が失われる事態となった。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
その後知事選に再び立候補。7人の争いとなった選挙戦では「兵庫の躍動を止めない!」をキーワードに若者世代への支援の継続などを訴えた。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
今回の知事選で有力候補と見なされていた1人が稲村和美氏だ。兵庫県議会議員を経て2010年の尼崎市長選挙で当時、全国最年少の女性市長として当選し、おととしまで3期12年、市政を担った。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
選挙戦の結果は、前知事である斎藤氏が、有力候補とされていた稲村氏らを抑えて2回目の当選を果たすこととなった。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
しかし、11月20日にアップされた兵庫県のPR会社「merchu」代表の投稿がきっかけとなり、当選後に思わぬ形で公職選挙法違反疑惑を追及される事態となっている。公選法が禁じる「インターネットを利用した選挙運動の対価としての報酬支払い」に該当していたのではないかという指摘が挙がったのだ。
画像:折田楓公式Instagram
この件について、斎藤知事の代理人弁護士は27日に記者会見を実施。斎藤氏側はポスター製作費などの名目でこの会社に約70万円を支払ったが、公職選挙法で認められている範囲の対価だとして、違法性を否定した。今後の斎藤知事の動向に引き続き注目が集まっている。
画像:Kyodo / Kyodo News Images