強烈な寒波に襲われた日本:画像で追う各地の様子
2月3日から9日にかけて、今シーズン最強・最長の寒波が襲来した。日本海側を中心に広い範囲で記録的な大雪となり、ふだん雪が少ない九州の平地や都市部でも雪が積もった。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
「日本気象協会」によれば、全国で積雪が最も深くなったのは青森県八甲田系の酸ヶ湯(すかゆ)で、2月10日11時の時点で432センチを記録。これは平年の1.3倍だという。
写真:青森県の酸ヶ湯温泉
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同サイトによれば、関東で最も深い積雪を記録したのは群馬県みなかみ町藤原で、平年比1.7倍の253センチだった。また、市街地では金沢(石川県)が平年比4.5倍の27センチ、彦根(滋賀県)では8.5倍の17センチに達したという。
写真:金沢の兼六園
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記録的な大雪は、各地に大きな影響を与えた。「テレ朝ニュース」によれば、群馬県みなかみ町の三国峠では2月9日に積雪が2メートルを超えたという。それにより車が相次いでスタックし、一時は100台近くが立ち往生したという。
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「ABS秋田放送」によれば、秋田県は大荒れの天気となり、秋田市では2月5日に最大瞬間風速27.5メートルを観測した。また、強風や大雪の影響で建物の屋根がはがれる被害が発生し、JR在来線の運休が相次いだという。
写真:秋田県の横手城
イチゴの収穫が最盛期を迎えていた福島では、農業用ハウスが雪の重みで押しつぶされるなどの被害が出た。例年は5月ごろまでイチゴの収穫が続くが、今年はこれ以上の収穫が見込めなくなったと「NHKニュース」が報じている。
同ニュースによれば、記録的な大雪となった北海道の帯広市では、市内の幹線道路の除雪作業が優先的に進められている。そのため生活道路の除雪作業が追い付かず、路線バスが運休するなど市民生活への影響が続いているという。
写真:2月4日の釧路市
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大雪警報が出された愛媛県では、2910戸の停電が発生。また、みかんのビニールハウスが積もった雪の重みで壊れるなどの被害が相次いだ。これから収穫の最盛期を迎えるだけに、収穫量に大きな影響がでる見通しだと「NHKニュース」が報じている。
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この寒波により全国的に厳しい低気温が続いた。12日から気温は上昇する見込みだが、雪が多かった地域では屋根からの落雪や融雪による土砂災害が発生する恐れがあるため、注意が必要だ。
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また、気象庁の発表によれば、2月18日から冬型の気圧配置が強まり、長野県と群馬県北部を中心に再び記録的な大雪となる可能性があるという。
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