ロシア軍が北朝鮮製の兵器を配備へ:SNS画像でみられた対戦車ミサイル「プルセ-4」

ロシアにわたる北朝鮮製の装備
対戦車ミサイル「プルセ-4」
「プルセ-4」のスペック
実際の射程距離はもっと長い?
装甲車両の射程圏外から攻撃
軍事技術の近代化を進める北朝鮮
2016年にお披露目
従来の北朝鮮製兵器とは一線を画す「プルセ-4」
ミサイルを8発搭載
ハルキウ州ヴォウチャンシクで目撃
ミサイル6発を発射
北朝鮮が独自開発
増大するニーズに応える
今年6月に訪朝したプーチン大統領
その他の車両もロシアに供与された?
北朝鮮が多数の車両を供与する可能性
「確認できていない」とするウクライナ
ロシアにわたる北朝鮮製の装備
かねて北朝鮮によるロシアへの軍事協力が指摘されている。SNS上で公開された画像の分析によって、ロシア軍が北朝鮮から受け取った自走式対戦車ミサイルをウクライナで使用しはじめたらしいことが判明した。
対戦車ミサイル「プルセ-4」

Telegramチャンネル「KUP (+18)」が公開した画像にもとづき、複数のメディアがロシア軍は北朝鮮製の対戦車ミサイル「プルセ-4」を前線に配備したようだと報じているのだ。

画像:Telegram @KUPua01

 

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「プルセ-4」のスペック

ウクライナの軍事情報サイト「Militarnyi」によれば、空き地で「プルセ-4」らしきものを発見したのは偵察ドローンだったという。「プルセ-4」は北朝鮮が独自開発した自走式対戦車ミサイルで、10キロメートル以上離れた標的を攻撃できるとされる。

画像:Telegram: @KUPua01

実際の射程距離はもっと長い?

「Militarnyi」いわく、北朝鮮製兵器に関するデータは不正確なことも多く、「プルセ-4」の射程距離も実際には25キロメートルに達する可能性があるとのこと。

装甲車両の射程圏外から攻撃

この推測が正しければ、「プルセ-4」は敵の装甲車両をその射程圏外から攻撃できるということになる。

軍事技術の近代化を進める北朝鮮

軍事情報サイト「Army Recognition」は「プルセ-4」について、北朝鮮が現在、取り組んでいる軍事技術の近代化の一環」であり、歩兵部隊の威力を高めるものだとしている。

 

 

2016年にお披露目

「プルセ-4」は2016年に北朝鮮の国営放送を通じてお披露目された。しかし、全部で何両製造されたのかは不明だ。

画像:X @ArmoredWar
従来の北朝鮮製兵器とは一線を画す「プルセ-4」

リアルタイムのデータ伝送と精確な射撃管制システムを備えた「プルセ-4」は、従来の北朝鮮製兵器とは一線を画すものであり、乗員の保護にも力を入れているとされる。

ミサイルを8発搭載

前出の「Army Recognition」によれば、「プルセ-4」は6輪駆動で、ミサイルを8発搭載しているとのこと。

画像:Army Recognition

ハルキウ州ヴォウチャンシクで目撃

『フォーブス』誌のデイヴィッド・アックス記者によれば、ウクライナに送られたロシア軍の「プルセ-4」はハルキウ州の主戦場となったヴォウチャンシク付近で目撃されたという。

 

ミサイル6発を発射

ロシア軍の「プルセ-4」を発見したドローンオペレーターはXアカウント上で、この車両が「ロケット弾6発を発射して走り去った」ことを明かしている。

北朝鮮が独自開発

アックス記者によれば、「プルセ-4」は北朝鮮が独自開発した兵器だが、車体のベースとなっているのは旧ソ連が開発した装甲兵員輸送車「BTR-80」の北朝鮮版らしい、

増大するニーズに応える

アックス記者いわく:「ロシア軍にとって、『プルセ-4』はますます高まるニーズを満たすものです」ロシア軍は開戦以来、対戦車ミサイルランチャー「シュトゥルム」および「コルネット」を50基ほど失っており、この損失を「プルセ-4」で補っているというのだ。

画像:Wiki Commons By VoidWanderer, Own Work, CC BY-SA 4.0

今年6月に訪朝したプーチン大統領

今年6月、ロシアのプーチン大統領は平壌を訪問し、金正恩総書記と会談。両者は包括的戦略パートナーシップ条約を締結し、関係強化を図った。

その他の車両もロシアに供与された?

首脳会談の場で「プルセ-4」の供与が議論されたかどうかは不明だが、この車両がウクライナで目撃されているからには、それ以外の北朝鮮製車両もロシアに移送された可能性がある。

 

 

北朝鮮が多数の車両を供与する可能性

アックス記者いわく:「ロシアと北朝鮮が6月に締結した安全保障条約の詳細は不明です。しかし、北朝鮮製車両の大量供与が含まれている可能性は高いでしょう」

 

「確認できていない」とするウクライナ

しかし、ウクライナの軍事情報サイト「Defense Express」によれば、ウクライナは自国領内における「プルセ-4」の使用について、確認できていないとしているそうだ。

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