黒海上空でレーダーから姿を消したロシアの戦闘機:墜落なら70億円近い損失に

レーダーから消えたロシア軍戦闘機
戦闘行動中だった
ミサイル発射直後に消失
事故か撃墜か
捜索隊が組まれる
墜落機体のものと思われる翼も見つかる
ウクライナは撃墜を主張
ロシアにとっては70億円近い損失
動画も公開されたが
クリミアの基地に所属か
初期の情報とは食い違う
レーダーから消えたロシア軍戦闘機

9月11日、ロシア軍の戦闘機「Su-30SM」が黒海上空を飛行中にレーダーから消えてしまったという情報がオンライン上に流れた。いったいこの戦闘機に何が起きたのだろうか。

 

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戦闘行動中だった

さる消息筋によると、該当戦闘機は戦闘行動中で、自機からミサイルを発射した直後レーダーから姿を消したという。テレグラムチャンネル「クリミアの風」が伝えている。

 

ミサイル発射直後に消失

『ニューズウィーク』誌によると、「Su-30SM」が消失直前に発射したのは「Kh-31P」対レーダーミサイルで、ウクライナ本土に向けて射ったという。ここから、ふたつの可能性が検討されている。

画像:Wiki Commons By Panther, CC BY-SA 3.0

事故か撃墜か

ひとつは、パイロットによる操作ミス、あるいは機体の機械的故障により墜落したというもの。そしてもうひとつはウクライナが「Su-30SM」を撃墜したというものだ。

捜索隊が組まれる

「クリミアの風」によると、ロシアはヘリコプター「Mi-8」や「Ka-27」を動員して捜索・救助に乗り出したという。捜索チームはエリア内に3kmにわたるオイル跡を発見したとされている。

 

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墜落機体のものと思われる翼も見つかる

また、墜落した機体のものと思われる翼も発見されており、黒海で墜落したという仮説を裏付けている。墜落の原因が人為的なものかは明らかとなっていないが、ウクライナはこれを自軍の功績と主張している。

ウクライナは撃墜を主張

9月12日、ウクライナ国防省情報総局がテレグラム上で声明を発表、特殊部隊が歩兵携行型の対空システムを用いてロシアの「Su-30SM」を撃墜したと述べた。

ロシアにとっては70億円近い損失

情報総局の発表によると、該当「Su-30SM」はタルハンクート岬(クリミア半島西端部)の沖約70km地点に墜落したという。声明では同機の喪失はロシアにとって5,000万ドル(約70億円)近い損失となるとも指摘されていた。「ビジネスインサイダー」が報じている。

画像:Wiki Commons By Alex Beltyukov, CC BY-SA 3.0

動画も公開されたが

墜落の瞬間を収めた動画も公開されていたが、そこからは映っている機体がほんとうに「Su-30SM」なのかも、その機体が完全に破壊されたのかも確認はできない。

画像:Telegram @DIUkraine

クリミアの基地に所属か

情報総局によると、撃墜したとされる「Su-30SM」はロシアの第43独立海軍攻撃機航空連隊に属していたという。『ニューズウィーク』誌は、同連隊はクリミアのサーキ飛行場に拠点を置いているとしている。

画像:Telegram @DIUkraine

初期の情報とは食い違う

ただし、「Militarnyi」などが出した初期の情報では該当「Su-30SM」はクルイムスク空軍基地所属だとされていた。クルイムスク空軍基地はロシアの(他国も認める)国境地帯、クラスノダール地方にある。

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画像:Telegram @DIUkraine

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