ロシアの前線で戦死した北朝鮮兵が残したメモが回収される:その内容とは

ウクライナで戦死した北朝鮮兵
北朝鮮兵の実態
段階的に内容を公表
友人に宛てたメッセージ
平常心を保つための試み
ドローンを撃ち落とす方法
おとり戦法
誰が考案したのか?
母国で罪を犯した結果、ロシアに派遣
「祖国防衛は全国民の崇高な務め」
「戦争に勝ったら」
27歳の若さで戦死
高い死傷率
戦死者の顔を焼いて身元確認を不能に
自ら命を絶つ北朝鮮兵も
捕虜になれば家族に累が及ぶ可能性
ウクライナで戦死した北朝鮮兵

最近ウクライナ特殊作戦軍が行った報告によれば、クルスク州(ロシア領)に派遣され、同地で戦死したと思われる北朝鮮兵士「チョン・ギョンホン」が残したメモが見つかったという。

 

北朝鮮兵の実態

このメモは、ウクライナ軍との戦闘に駆り出された北朝鮮兵がどのような訓練を受け、何を考えているのか、その実態を垣間見せるものだ。

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段階的に内容を公表

ウクライナ特殊作戦軍はこのメモに関して、少しずつ翻訳作業を行っており、段階的に内容を公表している。

友人に宛てたメッセージ

英紙『ザ・サン』によれば、この北朝鮮兵は故郷の親しい友人に宛てて誕生日のメッセージを記していたそうだ。

平常心を保つための試み

その内容は「母国を離れ、慣れないロシアの地から、わが親友ソン・ジミョンに誕生日のお祝いを送ります」というものだった。『ザ・サン』紙いわく、過酷な戦場にあって平常心を保つための試みだったのではないかとのこと。

 

ドローンを撃ち落とす方法

一方、『ウクライナ・プラウダ』紙によれば、メモのその他の部分は戦術に関する内容であり、ドローンを撃ち落とす方法に触れた箇所もあったとのこと。

おとり戦法

そこで説明されていたドローン撃墜法は、兵士1人がおとりになり、他の2人が離れた場所から撃ち落とすという、ある種のおとり戦法だった。

誰が考案したのか?

『ウクライナ・プラウダ』紙いわく、北朝鮮軍がこのドローン撃墜法を考案したのか、ロシア軍の指導によるものかは不明だとのこと。

母国で罪を犯した結果、ロシアに派遣

さらに、公表された翻訳によって、メモを残した「チョン・ギョンホン」は母国で何らかの罪を犯した結果、ロシアに派遣される羽目になったらしいことが判明した。

「祖国防衛は全国民の崇高な務め」

『ウクライナ・プラウダ』紙によれば、この北朝鮮兵は「祖国防衛は全国民の崇高な務めであり、最大の義務は国家を守ること。それこそが私の幸福です」と書き残していたそうだ。

「戦争に勝ったら」

「私の犯した罪は許されるものではありませんが、母国は償いの機会と再スタートのチャンスを与えてくれました。戦争に勝って帰国したら、党に陳情を行うつもりです」

27歳の若さで戦死

『ザ・サン』紙によれば、この兵士は27歳の若さだったというが、クルスク州で命を落とすことになってしまった。

 

高い死傷率

また、同紙によれば、ゼレンスキー大統領はロシアに派遣された北朝鮮兵士の推定1万2,000人のうち、3,000人がクルスク州で死傷したと主張。

戦死者の顔を焼いて身元確認を不能に

また、同大統領いわく、ロシア軍部隊は戦死した北朝鮮兵の顔を焼いて、身元確認できないようにしているとのこと。

 

自ら命を絶つ北朝鮮兵も

一方、NBC放送によれば、ウクライナ軍の捕虜となることを嫌い、自ら命を絶った北朝鮮兵たちがいるという報告もあるようだ。

捕虜になれば家族に累が及ぶ可能性

米国防省が明かしたところによれば、北朝鮮兵は捕虜になったことが当局の耳に入れば、自身の家族にも累が及ぶ可能性があるため、このような行動に出ているのではないかとのこと。

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