マーク・ザッカーバーグがハワイで建設をすすめる巨大シェルターとは?
21世紀の億万長者たちは、核戦争や巨大災害などディストピアの到来に備えて各地にシェルターを建設しているようだ。現メタ(旧フェイスブック)の創設者であるマーク・ザッカーバーグもその一人で、ハワイのカウアイ島に巨大施設を建設している。
2014年、マーク・ザッカーバーグは約230億円を投じてカウアイ島の広大な土地を購入した。一部のメディアによると、その面積は500ヘクタールを超えるということだ。米『ワイアード』誌は、ザッカーバーグが建設予定の複合施設計画について報じている。
米『ワイアード』誌が入手した情報によれば、約12棟の建物からなる複合施設の建設が進められており、そこには30の寝室とバスルームが置かれるそうだ。さらに、屋外にはツリーハウスも含まれるらしい。
米『ワイアード』誌の記事によると、円を描く歩道沿いに11棟のツリーハウスを建設予定だという。
注目すべきは、巨大な地下シェルターだ。約500平方メートルの広さをもち、長期間の避難に必要なあらゆる設備が整えられるという。
画像:Tom Mikovic / Unsplash
この地下シェルターには食料と飲料水はもちろんのこと、自家発電システムが備えられる予定とのことだ。ちなみにドアは爆発を防ぐ特別仕様となっているという。米『ワイアード』誌等が伝えている。
画像:Billy Freeman / Unsplash
さらに、地下シェルターのドアはコンクリートと強化金属で作られているとのことだ。
マーク・ザッカーバーグは米『ワイアード』誌に掲載された記事について、冗談めかしたビデオをインスタグラムに投稿した。ザッカーバーグの妻プリシラ・チャンが、友人たちと地下シェルターのような場所でビデオゲームをしているザッカーバーグを見つけ、「やっぱり!」と叫ぶ様子が収められている。
こうしたザッカーバーグの地下シェルター建設からわかるのは、大富豪たちが戦争や巨大災害から避難するための方法を模索しているということだ。
画像:Tim Mossholder / Unsplash
英『ガーディアン』紙のライターであるハミルトン・ノーランは、超富裕層がディストピアの到来を本気で恐れていることについて、皮肉を込めて語っている。
ハミルトン・ノーランは「マーク・ザッカーバーグは、自分が助かるために手をつくしているが、もしものことがあれば残念ながらその無意味さを痛感するだろう。もし地球滅亡の日が来て人類全員が自然界に放り出されたら、最初に価値を失うのはお金なのだから」と書いている。
画像:Gerhard Reus / Unsplash
ハミルトン・ノーランは続けて、「マーク・ザッカーバーグが雇った警備員たちは、いざという時にはまず自分の身を守ろうとするに違いない。そして敷地を建設した労働者は、すべての食料がどこに隠されているかもちろん把握している。どれだけ財産を持っていたとしても、地球滅亡という運命から逃れるのには十分ではないだろう」と語った。
そしてハミルトン・ノーランは、「マーク・ザッカーバーグは社会主義者になって自らの財産を分け与えるべきだった。そうすれば、最悪の事態が起こったとき、お金を払わなくとも身を守ってくれる仲間がいたはずだ」と結論づけた。
皮肉的な記事以外にも、マーク・ザッカーバーグは、自然の楽園であるカウアイ島の保全のためツリーハウスや地下シェルター建設を中止すべきだという批判に直面している。
画像: Srikanta H. U / Unsplash
この計画は極秘扱いとされているが、カウアイ島ではそのプロジェクトは周知のものとなっている。マーク・ザッカーバーグ本人は今のところ肯定も否定もしていない。
画像: Karsten Winegeart / Unsplash
マーク・ザッカーバーグが建設する地下シェルターが実際に使われる時が来てしまうのだろうか? そのとき、この大富豪は生き残ることができるのだろうか。あるいは地球滅亡などただの子供じみた幻想で、シェルターは金の無駄遣いに過ぎないのだろうか?答えはまだ誰にもわからない。
画像:Dima Pechurin / Unsplash
The Daily Digest をフォローして世界のニュースをいつも手元に