ハッキングをはじめとするサイバー犯罪から身を守るには?
近年ますます高まりを見せるサイバー犯罪のリスク。オンライン詐欺やハッキングの被害が世界中で危惧されるようになっているのだ。公共機関、企業、個人を問わず、あらゆるユーザーが潜在的に被害者になる可能性がある。
オンライン攻撃というとコンピュータを対象としたものを思い浮かべがちだ。けれども、実際にはデスクトップ・パソコンからスマートフォン、タブレットに至るまで、あらゆるデバイスが攻撃対象になることに注意しよう。
しかし、いくつかの予防策を講じていれば、たいていのサイバー攻撃を回避することが可能だ。そこで、今回はITセキュリティを高める実用的なコツをご紹介しよう。
容易に特定できないパスワードを利用するのは基本中の基本。生年月日や小文字で書かれた短い単語、個人情報に関連するパスワードは絶対に避けよう。
安全なパスワードを目指すなら最低12文字以上、小文字と大文字のほか、数字や記号も組み合わせよう。
画像:Dan Nelson / Unsplash
公用・私用を問わず、異なるアカウントには異なるパスワードを設定するのがオススメ。さらに、ブラウザなどにパスワードを記憶させないに越したことはない。
インターネット上にデータを残すのは、パスワードなど個人情報を狙う泥棒に隙を見せるのと同じだ。リスクを最小限にするため、必須の場合以外は安易に個人情報を記入しないようにしよう。
情報収集をビジネスの核とするSNSは、あなたの個人データを虎視眈々と狙っている。オンラインでの匿名性を確保しプライバシーを保護するには、SNSに渡す個人情報を最小限に抑えなくてはならない。
オンライン上でのアクティビティを匿名に保ち、セキュリティを確保するもう1つの方法がVPN接続の利用だ。このシステムはローカル・ネットワークの接続を行う際にあなたの身元を覆い隠してくれるため、データの流出を避けることができるのだ。
デバイスの故障でドキュメントや個人情報が失われるのを防ぐためにも、USBメモリや外付けハードディスクなどに定期的にバックアップを保存するのが好ましい。
OSの提供元は定期的にアップデートを配布しているがこれには理由がある:システムの脆弱性は徐々に明らかになるのだ。面倒くさがらずにきちんとアップデートする習慣をつけよう。
まず、デバイスを置きっぱなしにしないこと。そして、安全性が確認できない場合、公衆無線LANの利用は避けた方が賢明だ。
通勤中に作業を行う場合は、のぞき見防止フィルターを画面に貼ろう。
旅行中もデータの管理に注意しよう。また、出かける前に重要なデータを別のデバイスにもコピーし、デバイスの紛失に備えるとよい。
サイバー攻撃は罠を仕掛けた電子メール経由で行われることも多い。知らない送信者から届いたメールの添付ファイルは決して開いてはならないほか、個人情報提供の求めにも応じないこと。
あなたがオンライン通販を利用して買い物する際に、銀行口座の情報を狙うハッカーもいる。サイトが本物かどうか確かめるため、URLの先頭が「https://」であることおよび、URL全体をきちんと確認しよう。
ブラウザのアドレスバー左側やウィンドウ右下に表示される鍵マークもセキュリティの目安になる。
スマートフォンは多くの場合、デスクトップ・パソコンよりセキュリティが脆弱だ。必要最低限のアプリのみをダウンロードし、データへのアクセス権限をきちんと確認するようにしよう。
ソフトなどをダウンロードする場合は必ず発行元の公式サイトから。ダウンロードが完了したら自動解凍機能はオフにして、ウイルスチェックを行ってから開こう。