「移民はイヌやネコを食べている」:トランプ氏の暴言でネットを埋め尽くす風刺画像
11月の米大統領選挙に向け、民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が最初のテレビ討論会を行った。これはさまざまな暴言、虚言が飛び出した討論会として、長く人々の記憶に留められることだろう。
画像:NBC Universal, Inc
このときの討論を通じ、トランプ前大統領はあろうことか、オハイオ州スプリングフィールドではハイチ移民が「イヌやネコを食べている」と発言したのだ。
続いて「移民たちは近隣に住む人々のペットをさらって食用にしている」と根も葉もない主張を繰り広げた。カマラ・ハリス副大統領はこうした虚言を笑い飛ばし、司会者はそうした報告はないと説明をはさむ事態となった。
トランプ氏のトンデモ発言を受けて、トランプと動物たちを並べた風刺画像がX(旧ツイッター)を通じて大量に拡散されている。その中には人間が作成したものだけではなくAI(人工知能)による画像も含まれている。
AI(人工知能)が人々の日常生活に取り入れられ、進化を続けていることは周知のとおりだ。さらにネットミームの世界でも、きわめて便利なツールとして注目を集めている。
「移民が犬や猫を食べている」というトランプ前大統領の発言はまったくの虚言であることが判明しているが、「擁護」されたイヌやネコがトランプ氏を支持する画像が次から次へと作り出されているのだ。
前大統領支持を訴える動物たちの姿は、ネット上ですっかりおなじみとなっている。共和党にとって残念なことに、今のところ彼らに投票権はないのだが。
意外な世界観で目を引いたのは、トランプ氏を古代ローマ皇帝に仕立てた一枚だ。並んだネコ兵たちを前に、ここでも一席ぶっているようだ。
カマラ副大統領が「推し」ているのは、KFCが販売を開始した「フライドキャット」。
われ先にと大型店舗からネコを連れ出す移民の姿は、トランプ氏の妄想そのままだ。
80年代に人気を博した米NBCドラマ『アルフ』をご存じだろうか。NHKでも放送された本作は、宇宙から落下してきた宇宙人アルフがタナー家の住人になるというシチュエーションコメディ。アルフがしゃっくりを抑えるために口にするのは「ネコジュース」だ。
トランプ氏の発言は事実無根だと明らかになっているが、それでもこうした「ネコバーベキュー」画像が拡散されている。
今年の秋のトレンドは、金色にたなびく前髪。
動物たちを悪の手から救い出すスーパーヒーローといえば。
海にだってたくさんの動物が暮らしている。カメを乗りこなすトランプ氏はポセイドン、あるいはアクアマン......
カマラ副大統領もすっかりネットミームの餌食になった。
正義を守るトランプ軍団、しかしAIが、ネコたちになぜアヒルの足をつけたのかは不明だ。
「ママはハイチ移民に食われちゃった」:もっとも多く生成された画像はプラカードを掲げるイヌやネコたちだ。
鍋の中から必死の訴え:「どうか食べないで」。
シンプソン一家も外せない:「もの足りないな、もう少しイヌを加えてみよう」
凛々しいネコたちを従えた、80年代のヒーロー映画風。
「ネコを食べればいいじゃない」:マリー・アントワネットならぬ、カマラ王妃の命とあらば......