トランプ元大統領がリリースした金ピカシューズは1足約6万円ですでに完売

知名度は使いようでお金になる。トランプ元大統領は再選を目指して大統領選に立候補する一方で4つの刑事裁判を抱えており、あらゆる意味で注目を集めている。

理由はともあれ高い知名度を最大限に活用することにかけて、トランプ元大統領は一流だ。最近では、オリジナルのスニーカーライン「不屈のハイカット」をリリースして話題を呼んでいる。ちなみにその価格は一足399ドル（約6万円）だという。

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メタリックゴールドがいやでも目を引く「不屈のハイカット」だが、限定1000足が早々と完売しすでに転売が始まっている。このスニーカーがいずれマニア垂涎のコレクターズ・アイテムになることは間違いないと踏む人もいれば、遠からず屋根裏部屋でホコリをかぶると確信する人々もいて、ネット上でいろいろな意見が飛び交っている。

また、ふだん使いにこのスニーカーは高価すぎると考える人には、ほかに2種類199ドル（約3万円）のスニーカーが用意されており、スニーカーを履かないという人にもトランプ印の香水「Victory 47」（男性用・女性用）を購入するという選択肢が用意されている。香水はいずれも99ドル（約1万5千円）、6月出荷予定である。

このような商品はまったく冗談のようだが、「gettrumpsneakers.com」にアクセスすれば、トランプ氏とその関係者たちはどうも本気で取り組んでいるらしいということがじわじわと実感できるだろう。

写真：gettrumpsneakers.com

写真の男性はトランプ元大統領の信奉者である。この「不屈のハイカット」はトランプ氏のサインが入っている特別な代物で、男性はオークションで9,000ドル（約135万円）を支払って手に入れた。

このスニーカーはもともと一人3足までの購入制限がかけられていたが、完売からおよそ数時間たらずで転売が始まると、銀行口座に多少の余裕のある人ならば何足でも購入できるようになった。

「不屈のハイカット」がリリースされたのは2月17日土曜日のことで、翌日の日曜日にはNBAのオールスターゲームが開催された。金色スニーカーとバスケットボールを絡めたインターネット・ミームが多数生まれたのには（バスケットボールとハイカットシューズの親和性に注目されたい）、そのような背景があった。

トランプ氏が所属する共和党の支持者の多くは今回のスニーカー騒ぎを歓迎しているが、民主党支持者や無党派層の多くはそのような画像の拡散を批判している。かと思うと、この画像のようにさらに進化を遂げたロゴさえ出回っている。

それとは別に、トランプ氏に対して批判的な人々の間で、トランプ氏の金色スニーカーではなくピエロの靴を拡散する動きも広まっている。

実際ネット上では、トランプ氏の本家スニーカーよりもそこからインスピレーションを得たピエロ靴のほうがはるかに種類が豊富なのだ。

当然ながら、トランプ氏最大のライバル、ジョー・バイデン大統領もネットミームの格好の素材にされている。

この調子でいくと、バイデン大統領と「不屈ハイカット」のネットミームについて本が一冊書けるかもしれない。

もっとも、この祝祭的ミーム空間に招き入れられたのはバイデン大統領だけではない。バラク・オバマ元大統領と、彼の下で国務長官をつとめたヒラリー・クリントン氏もこのミーム合戦に引っ張りだされてしまったのだ。むろん、好むと好まざるとにかかわらず、である。

「不屈ハイカット」のサイドにあしらわれた「T」はトランプの「T」に他ならないが、そんなことはまるでお構いなしに独自の解釈がネット上で行われている。たとえば、このスクリーンショットの人物にとって「T」は「ごみ（Trash）」を意味している。

たしかに、ドナルド・トランプ氏は大金持ちだしブロンドヘアなので、金色のイメージは彼にとってふさわしいかもしれない。しかしあえて言うならば、トランプ氏にスニーカーはあまり似合わないのではあるまいか。たとえばこの写真を見ていると、そう思う人が出てきても不思議ではないだろう。

ところで、スニーカーよりも香水のほうが気になっている人もいるかもしれないので、少し紹介しておこう。ウェブサイトによると男性用は、「決断力のある大胆な人」向けであり、女性用は「優雅さと魅力でもってみずからの勝利を手に入れる人」向け。

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