トランプ大統領2期目開幕:アメリカ国外の人々は再選をどう見る?

衝撃の開幕
米国内での支持率は高い
世界からはどう見られている?
世界平和につながる?
自国にとってもプラス
最も支持率が高い国はインド
ロシアでも高評価
中国
発展中の国ではおおむね評価される
欧州では不人気
EU諸国での支持率
イギリスではさらに低評価
欧州での同盟意識が低下
韓国も警戒
7割近くがマイナス評価
すぐに幻滅するかも
衝撃の開幕

ドナルド・トランプ大統領は昨年11月に再選され、1月20日に正式に2期目が始まった。トランプ大統領は就任早々から外交・経済・移民など各分野で怪気炎をあげており、世界はすでにその衝撃に息をのんでいる。

米国内での支持率は高い

世論調査サイト「538」によると、半数近くの米国民がトランプ大統領に好印象を持っているという。だが、アメリカ国外の人々からはいったいどのように見られているのだろうか。

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世界からはどう見られている?

この疑問に答えてくれるのが、シンクタンク「欧州外交評議会(ECFR)」が行った世界24カ国28,000人を対象とした世論調査だ。気になる結果をチェックしてみよう。

世界平和につながる?

ウクライナや中東など、世界ではいまだ戦乱が続いているが、調査対象者全体の38%はトランプ大統領が再選したことは世界平和にとって好ましいと考えているようだ。

自国にとってもプラス

さらに驚きなのが、37%の人がトランプ大統領再選はそれぞれの人の自国にとって良い結果をもたらすとみなしていることだ。実際には、ここ数週間、トランプ大統領からは保護主義的な発言や他国の領土を狙うような攻撃的な発言も相次いでいるのだが。

最も支持率が高い国はインド

トランプ大統領の支持率が最も高い国はインドで、実に85%がトランプ大統領は米国にとってプラスになるとし、84%がインドにとっても好ましいと考えている。次点はサウジアラビアでそれぞれ69%と61%の人が同様の考えを持っている。

ロシアでも高評価

西側諸国と真っ向から対立しつつあるロシアでは、トランプ大統領がアメリカにとってプラスになるとした人の割合は59%で、49%がロシアにとっても好ましいとした。

中国

同じくアメリカの仮想敵国筆頭格の中国では、50%がアメリカにとってプラスと評価、46%が中国にとってもプラスになるとした。

発展中の国ではおおむね評価される

他にも、昨今成長しつつある国の多くがトランプ大統領をアメリカや自国にとって好ましいと評価している。ブラジル(56%/43%)、南アフリカ(53%/36%)、トルコ(53%/35%)などが好例だ。

欧州では不人気

一方で、アメリカと長年の同盟関係を結んでいるヨーロッパでは、トランプ大統領への印象は良くないようだ。NATO離脱や米軍撤退などを何度もちらつかせてきたことの必然的結果だろう。

EU諸国での支持率

EU諸国11カ国の国民はトランプ大統領のことを、34%がアメリカにとってプラス、22%が自国にとって好ましいと考えている。

イギリスではさらに低評価

アメリカとの間にとりわけ密な関係を築いているイギリスだが、トランプ大統領への評価はEU以上に厳しい。トランプ大統領がアメリカにとってプラスだと考えているのはたった24%で、イギリスにとってだとその数字は15%まで低下する。

欧州での同盟意識が低下

欧州全体でみても、アメリカを同盟国として考えている人の割合は22%まで低下している。これは1年前から9%の減少だ。大統領選挙の結果が如実に表われていると見るべきだろう。

韓国も警戒

常日頃から北朝鮮の脅威に曝されている韓国でも、トランプ大統領が軍事費負担の増大を求めてくるという懸念があり、今回の再選には警戒の目を向けている。

7割近くがマイナス評価

実際、トランプ大統領が自国にとってプラスになるとした人の割合は11%で調査対象となった国の中では最低だった。一方で、自国にとってマイナスだとした人は67%にも達した。

すぐに幻滅するかも

ECFRによると、非西側諸国でのトランプ旋風は「勝ち馬に乗ったつもり」から生じているといい、トランプ大統領が実際に高い関税を課したり、世界の紛争を解決することにてこずったりすれば、その気分は「すぐに変わる」だろうと言われている。

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