トランプ前大統領の孫娘、カイ・トランプ(17)が共和党大会でスピーチ
カイ・トランプという名を耳にしたことはあるだろうか? 名字からお気づきかもしれないが、ドナルド・トランプ前米大統領の孫娘だ。まだ高校生だが、最近、ウィスコンシン州ミルウォーキーで行われた共和党全国大会に出席して大勢の前でスピーチを行い、一躍注目の的となった。
演壇に上ったカイ(17)は「私はドナルド・トランプの孫です。今日は、祖父のあまり知られていない側面についてお話したいと思います」と述べてスピーチを開始。
カイにとって、トランプ前大統領は”ふつうのおじいちゃん”だったようだ。「両親が見ていないときに、お菓子やジュースをくれるんです」という発言には、聴衆も笑いを堪えきれなかった様子。
ニューヨークの大物実業家だったトランプ前大統領と孫のカイはゴルフを通じて絆を深めたらしい。カイいわく、祖父から日中に電話がかかってきて、ゴルフの調子を尋ねられることもしばしばだったそうだ。当然、カイは学校にいたのだが。
また、「祖父は裁判の間もずっと、いつも私のことを気遣ってくれました」とコメントし、多数の裁判を抱える中でも孫のことを忘れない祖父の愛情を強調した。
さらに、ペンシルベニア州バトラーで発生したトランプ前大統領の暗殺未遂事件にも言及。カイが「私はなによりもまず、祖父が無事かどうか知りたかったんです」と語ると、トランプ前大統領は微笑みながらうなずいていた。
もちろん、カイが祖父にまつわるほのぼのとした逸話を披露したのは、選挙キャンペーンの一環だ。
カイが「多くの人々が祖父を陥れようとしましたが、彼はまだ踏みとどまっています」と語りかけると、聴衆からは拍手と歓声が上がった。
スピーチは「メディアは祖父を別人のように描写しますが、私は本当の姿を知っています。祖父はとても思いやりがあり、愛情深い人です。この国のために最善を尽くしたいと考えており、アメリカをもう一度偉大にするため、毎日闘ってくれるはずです」という言葉で締めくくられた。
カイ・トランプは2007年5月12日生まれ。両親はドナルド・トランプ・ジュニア(トランプ前大統領の長男)とヴァネッサ・ケイ・トランプだが、2人は2018年に離婚している。
カイにとって叔父にあたるバロン・トランプとはわずか1歳違い。2人が子供のころ一緒に遊んでいたことは容易に想像がつくだろう。
トランプ前大統領の孫の中でも一番年上のカイは次世代のトランプ一族を担う人物だ。今はトランプ前大統領の選挙を応援しているだけだが、いずれ本人も祖父に負けじと活躍するようになるかもしれない。
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