トランプ元大統領暗殺未遂事件:米政府は直前にイランによる暗殺計画を察知していたとの情報

敵の多いトランプ元大統領
イランによる暗殺計画
今回の事件の容疑者との関連は認められていない
警備を増強していたが
最新装備を投入していた
警備に問題はなかったか
議会が調査に動く
イラン側の反応は
トランプ元大統領のことも批判
ソレイマニ殺害への報復を懸念
トランプ政権時代に核合意から離脱
交渉が再開するか?
敵の多いトランプ元大統領

いまだ記憶に新しいトランプ元大統領暗殺未遂事件だが、実はトランプ氏に対する暗殺が画策されたのはこれがはじめてではない。

イランによる暗殺計画

CNNによると、今回の事件に先立って、アメリカ当局はイラン政府がトランプ元大統領の暗殺を企てているという情報を入手していたのだという。

今回の事件の容疑者との関連は認められていない

とはいえ、今回の銃撃事件を引き起こしたトーマス・マシュー・クルックス容疑者とイラン政府を結びつける事実はいまのところ何も明らかになっていない。むしろ、クルックス容疑者はいわゆるローン・ウルフとしてひとりで犯行に及んだようだ。

警備を増強していたが

CNNによると、先述の情報を受けてシークレットサービスは警護を増強していたのだという。だがそれでも十分ではなかったらしい。

最新装備を投入していた

米情報筋によると、シークレットサービスは暗殺者に対する反撃・狙撃チームを増やしたり、ロボット犬やドローンを配備して警戒していたのだという。CBSニュースが報じている。

警備に問題はなかったか

だが、BBCも指摘するように、もしシークレットサービスがイランによる暗殺計画を察知し警戒していたのだとすれば、なぜ20歳の犯人がたったひとりで最高レベルの警備をくぐり抜け発砲にまで至ることができたのだろうか。

議会が調査に動く

実際、ロイター通信も報じているように、シークレットサービスにはなぜ発砲を許したのかという批判が集まっており、バイデン大統領は議会に対してその件についての独立調査を命じている。

イラン側の反応は

BBCによると、イラン大使館は米情報機関によるレポートを「証拠もなく、悪意に満ちている」と批難しているという。

トランプ元大統領のことも批判

また、イラン大使館はトランプ元大統領のことも批判しており、「法廷で裁かれ、罰されるべき犯罪者」であると述べている。

ソレイマニ殺害への報復を懸念

アメリカは2020年にイランのソレイマニ司令官(当時)を殺害しており、米政府はそれに対する報復を警戒し続けてきたのだという。ロイター通信が報じている。

トランプ政権時代に核合意から離脱

アメリカはトランプ政権時代にイラン核合意から離脱している。『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、米国や他の西側諸国はイランによる核開発の停止と引き換えに制裁の緩和を行っていたが、これによってその動きも終わりを迎えたという。

交渉が再開するか?

イランではライシ前大統領が事故で急死したことをうけて大統領選挙を実施、改革派のペゼシュキヤーン氏が当選した。それを受けて、イランの側でも事態が動くことが期待されているが、仮に第二次トランプ政権が始まった場合、どのような関係が築かれることになるのだろうか。

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