51年前の誘拐事件をゲノム解析が解決:メリッサ・ハイスミスの数奇な運命

半世紀ぶりの再会
数奇な運命
ベビーシッターが犯人
1971年以来、行方不明
最初の手がかり
にわかには信じられなかった母親
誘拐犯に関する情報は非公開
100%DNA検査のおかげ
Facebookも役立った
母斑が決め手に
メリッサの妹は涙が止まらなかった
メラニー・ウォルデンとして
メリッサのコメント
たった20分の距離
育ての母に詰め寄ったメリッサ
誘拐犯は誰?
子供時代は「メラニー・ミヨコ」
虐待された経験
家出以降のメリッサ
メリッサの過去
ハッピーエンド
半世紀ぶりの再会

50年間ぶりに両親との再会を果たした女性、メリッサ・ハイスミス。長いこと行方不明となっていた彼女だが、その運命は思いもよらぬものだった。

写真:Facebook @alta.apantenco

数奇な運命

メリッサの数奇な運命は、1971年に1歳の誕生日を迎えた直後に始まった。なんと、自宅から誘拐されてしまったのだ。

 

ベビーシッターが犯人

メリッサの母親アルタ・アパンテンコは、仕事中に娘の面倒を見てもらうためベビーシッターを雇ったのだが、このベビーシッターは職務を全うするどころかメリッサを連れ去り、ついに戻ってこなかったのだ。

写真:Facebook @alta.apantenco

1971年以来、行方不明

ただちにアパンテンコは警察に捜索願を提出、夫のジェフリー・ハイスミス、他の2人の娘シャノン・ハイスミスとヴィクトリア・ガーナーとともに、半世紀にわたってメリッサを探し続けることとなった。

写真:Facebook @alta.apantenco

最初の手がかり

捜索は数十年間にわたって行き詰まっていたが、2022年11月6日、ハイスミス家はついに手がかりをつかむことができた。有名なゲノム解析会社「23andMe」の検査によって、ジェフリー・ハイスミスに本人も知らない孫がいるらしいことが判明したのだ。

写真:Facebook @alta.apantenco

にわかには信じられなかった母親

アルタ・アペンテンコはCBS放送の記者に対し、「にわかには信じられませんでした。もう二度と会えないと思っていましたから」とコメント。

写真:Facebook @alta.apantenco

誘拐犯に関する情報は非公開

誘拐犯および犯行状況に関する情報は一切公開されていない。しかし、娘とどのように再会したのかについて、一家は詳細を明かしている。

写真:Facebook @alta.apantenco

100%DNA検査のおかげ

一家はFacebook上でこう説明している:「メリッサが見つかったのは100%DNA検査のおかげです。警察やFBIの捜査のおかげでも、ポッドキャストのおかげでも、家族のプライベートな調査のおかげでもないんです」

写真:Facebook @alta.apantenco

Facebookも役立った

さらに、メリッサはサウスカロライナ州チャールストンにいる可能性がある、という匿名の情報が家族のもとに寄せられたという。そこで、一家は人々に協力してもらうため、「メリッサ・ハイスミス捜索中」というFacebookページを開設することに。

写真:Facebook @alta.apantenco

母斑が決め手に

ゲノム解析会社「23andMe」の検査結果に加え、家族が覚えていたメリッサの母斑が決め手となって本人だと確認することができたそうだ。

 

メリッサの妹は涙が止まらなかった

姉妹のヴィクトリア・ガーナーは声明の中でこうコメントしている:「嬉しさのあまり、涙が止まりませんでした。ついにメリッサが見つかって目の前にいるのだということが、まるで夢みたいで今でも信じられません」

写真:Facebook @wefoundmelissa

メラニー・ウォルデンとして

メラニー・ウォルデンという名前で暮らしていたメリッサは、家族からFacebookでメッセージが届いたとき、驚きのあまり最初は詐欺ではないかと疑ったという。

写真:Facebook @wefoundmelissa

メリッサのコメント

テキサス州フォートワースのKTVT放送のインタビューでメリッサは、「父は私にメッセンジャーで『51年間も娘を探していたんだ』と書いてきたんです」と回想。

写真:Facebook @wefoundmelissa

たった20分の距離

メリッサは行方不明になって以来ずっと、本当の家族が捜索を続けていることを知らなかったという。

写真:Facebook @wefoundmelissa

育ての母に詰め寄ったメリッサ

KTVT放送の中でメリッサは、「私は育ての母に『何か私に言うべきことがあるんじゃない?』と尋ねました。すると、私が行方不明のメリッサだと認めたので、家族と再会できたのです」と語っている。

写真:Facebook @wefoundmelissa

誘拐犯は誰?

幼いメリッサを誘拐したのは誰なのか、また育ての母がどのような経緯で彼女を保護するに至ったのかについてはいまだ不明だ。しかし、生みの両親の家からわずか20分ほどの場所で、いたって普通の子供時代を送っていたことが判明した。

写真:Facebook @wefoundmelissa

子供時代は「メラニー・ミヨコ」

メリッサは「メラニー・ミヨコ」という名前でフォートワースのサウスウェスト高校に通っていたが、育ての家族とぶつかるようになり、15歳の時に家出してしまうことになったようだ。

写真:Facebook @wefoundmelissa

虐待された経験

メリッサいわく:「子供のころには虐待を受けていました。だから、よりよい生活を求めていたんです」

写真:Facebook @wefoundmelissa

家出以降のメリッサ

20代後半、メリッサは結婚して「メラニー・ゲージ」と名乗っていたが、売春に関する軽犯罪で4回逮捕されたことがあるという。

写真:Facebook @wefoundmelissa

メリッサの過去

その頃、メリッサは子供を3人出産。全員が養子に出されることになってしまったが、幸運にもメリッサの人生はここから好転してゆく。

写真:Facebook @wefoundmelissa

ハッピーエンド

両親との再会について尋ねられたメリッサは、 「うろたえると同時に、この世で一番素晴らしい気持ちです」としている。

写真:Facebook @wefoundmelissa

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