だれもがやっている朝イチのスマホいじりは辞めるべき?
朝がやってきた。目覚ましが鳴るとおもむろにスマホに手を伸ばし、アラームを止め、メールやLINEメッセージ、そして今日の天気をチェックする。気が付けば画面をスクロールして、寝ている間にアップされた情報を10分かけて追いかけているのだ。
誰もが経験したことがあるはずだ。「人類火星移住」を計画するビリオネアのイーロン・マスク氏ですら、あるインタビューで、朝起きてすぐにスマホをいじってしまう悪習があり、心身の健康に悪影響を及ぼしかねないと語っている。その考えは正しいといえる。
起床するやいなやスマホを手にし、すぐさまオンラインの世界に飛び込んでしまうと、身体と脳を強制的に覚醒させてしまう。
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人が朝起きたときには、深い眠り状態にある脳のデルタ波から、まだ夢とも現実ともつかない意識状態のシータ波に切り替わる。
その後、脳波はアルファ波に切り変わり、目覚めているがリラックスしており、大量の情報処理は行っていない状態になる。
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『サイエンティフィック・アメリカン』誌は「シータ状態にあるとき、頭の中に生まれる観念は精神的な検閲や罪悪感を感じることなく自由に生み出される」と報告している。シータ波が出ている状態は潜在意識に働きかけ、欲するものを視覚化するのに適した心の状態だといえる。
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ある研究によると完全なリラックス状態ではないが、大きな集中力を必要としないアルファ状態では、瞑想を行うことで多くのアルファ波が出るようになるそうだ。
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起床後すぐにスマホをチェックすると、シータ状態やアルファ状態を経ずに覚醒状態になるため、脳が注意散漫になりストレスを抱えやすくなる。
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たとえば朝一番にネガティブなニュースなどを見たり読んだりすると、ストレス反応を引き起こし丸1日イライラすることになる。
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同様に、未返信のビジネスメールに気づいたら、ベッドで休んでいる最中でも返信せざるを得なくなるだろう。
朝、目覚めたばかりのときは脳がもっともクリエイティブな状態なので、その時間を有効利用し、「コンディションを整える習慣」を生活の中で持つことが大切になってくる。
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朝活として公園を散歩したり、運動や瞑想、マインドフルネスな活動(ただ目の前のことに集中する状態のこと)を行うなど、より建設的な活動をするべきだ。
ただし朝に何をすべきか意識していなければ、「朝イチのスマホチェック」という以前の習慣に戻ってしまいがちなので、朝の行動計画はしっかり立てるべきである。
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もしスマホの誘惑を断ち切りたいなら、就寝前に「機内モード」にするといいだろう。そうすれば早朝の通知音で起こされることはなくなり、アラームも十分機能するようになる。
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さらにおすすめしたいのが、就寝中はスマホを別の部屋に置き、アラームが鳴ったらベッドから出ざるを得ない環境を作ることだ。
瞑想や運動はスマホチェックとは異なり、ストレスを軽減させ、集中力と生産性を高めることに貢献する。
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明日の朝はアラームをオフにしてすぐスマホをチェックするのではなく、長期的な健康維持につながる「心の余裕」を意識した活動をしてみよう。
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