米国史上に残る痛ましい銃乱射事件

米国史に残る痛ましい銃乱射事件
多数の死傷者
解決策はないのか?
2017年ラスベガス・ストリップ銃乱射事件(犠牲者60名)
スティーヴン・パドック
11分間に及ぶ乱射
オーランド銃乱射事件(2016年、犠牲者49名)
オマール・ミール・セディク・マティーン
テロ事件だという見方
バージニア工科大学銃乱射事件(2007年、犠牲者32名)
チョ・スンヒ
窓から逃げ出す学生たち
サンディフック小学校銃乱射事件(2012年、犠牲者27名)
アダム・ランザ
犠牲者の大半は子供
サザーランド・スプリングス教会銃乱射事件(2017年、犠牲者26名)
デヴィン・パトリック・ケリー
7人の子供と妊婦も犠牲に
ルビーズ銃乱射事件(1991年、犠牲者23名)
ジョージ・ヘナード
地元の女性に対する恨み
エルパソ銃乱射事件(2019年、犠牲者23名)
パトリック・ウッド・クルシウス
大きな被害
ロブ小学校銃乱射事件(2022年、犠牲者21名)
サルバドール・ローランド・ラモス
学校での銃乱射事件としては3番目の悲劇
米国史に残る痛ましい銃乱射事件

米国で毎日のように繰り返される銃乱射事件。本来なら異常な事態だが、この国ではもはや日常生活の一部になってしまっているのだ。

 

多数の死傷者

繰り返される事件にもかかわらず対策を打とうとしない米国に対して、国際社会、とりわけ武器の所有が禁止されている国々から不信の眼差しが向けられている。

 

解決策はないのか?

今回は、米国史に残る数々の痛ましい銃乱射事件を振り返ることで、事態の深刻さに目を向けることにしよう。

 

2017年ラスベガス・ストリップ銃乱射事件(犠牲者60名)

2017年10月1日午後10時8分、ラスベガスで開催中だった「The Route 91 Harvest」カントリー・ミュージック・フェスティバルの舞台ではジェイソン・アルディーンがパフォーマンスを披露しているところだった。

スティーヴン・パドック

しかし、会場から360メートル離れた場所にあるマンダレイ・ベイ・ホテル32階の客室に陣取っていた犯人、スティーヴン・パドックが突如、大勢の観客に向かって発砲を開始。

 

 

11分間に及ぶ乱射

11分間に及ぶ乱射の被害は途方もないものだった。警察が客室に辿り着いたときには、すでに自殺していた犯人に加え、58名もの犠牲者が出ていたのだ。さらに、負傷者も867名(うち銃撃によるものは411名)に上った。

 

 

オーランド銃乱射事件(2016年、犠牲者49名)

2016年6月12日午前2時2分、犯人のオマール・ミール・セディク・マティーンはセミオートマチックライフルと拳銃「グロック17」を取り出し、フロリダ州オーランドのゲイ・ナイトクラブ「パルス」内にいた人々に向かって発砲を開始。

オマール・ミール・セディク・マティーン

オーランド警察が現場に到着すると犯人は数十人を人質にとって3時間あまり立てこもり、特殊部隊SWATによって射殺された。

 

テロ事件だという見方

この事件の犠牲者は49名、負傷者も53名に上り、9・11テロ事件以降、最悪の犠牲者を出すテロ事件となった。しかし、この数字は前述の2017年ラスベガス・ストリップ銃乱射事件によって更新されることに。

 

バージニア工科大学銃乱射事件(2007年、犠牲者32名)

2007年4月16日午前7時15分、英文学を専攻する学生チョ・スンヒがバージニア工科大学の学生寮「ウェスト・アンブラー・ジョンストン・ホール」で発砲し、2人を殺害。

チョ・スンヒ

2時間後、犯人は学生寮から600メートル離れた工学部の建物の入り口を封鎖。ここで多数の犠牲者が出ることとなった。

 

窓から逃げ出す学生たち

この乱射事件による死者は犯人を含めて33名。撃たれるくらいなら、と窓から飛び降りることを選んだ学生もおり、計29人が負傷した。

 

サンディフック小学校銃乱射事件(2012年、犠牲者27名)

2012年12月14日午前9時25分、犯人のアダム・ランザ(20)が自身の母ナンシー・ランザを銃殺。遺体は家に残したまま、コネチカット州ニュータウンにあるサンディフック小学校へと向かった。

アダム・ランザ

午前9時35分、アダム・ランザはライフル「ブッシュマスターXM15-ES2」を取り出し、学校のロビーに居合わせた人々に向かって銃撃を開始。

 

犠牲者の大半は子供

この事件による死者は犯人を含め28名。そのうち20名が子供たちという悲惨なものだった。

 

サザーランド・スプリングス教会銃乱射事件(2017年、犠牲者26名)

2017年11月5日午前11時30分、テキサス州ウィルソン郡にある人口500人あまりの小村、サザーランド・スプリングスでデヴィン・パトリック・ケリーがミサ中の教会に乱入。

デヴィン・パトリック・ケリー

26歳の犯人は米軍に在籍していたが、元妻と2歳の息子に対するDVのため5年前に除隊させられていた。さらに、後妻の母も脅しており、事件当日に犯人が向かったのは普段から彼女が通っていた教会だった。ただし、事件当時、彼女は教会にいなかった。

 

7人の子供と妊婦も犠牲に

ライフル「ルガーAR-556」を携えた犯人は26人を殺害、さらに20人を負傷させた。犠牲者のうち7人は子供、1人は妊婦だった。その後、警察とカーチェイスが繰り広げられたが、結局、犯人の自殺で事件は幕を閉じた。

 

ルビーズ銃乱射事件(1991年、犠牲者23名)

1991年10月16日、ピックアップトラックに乗り込んだ犯人、ジョージ・ヘナード(35歳)がテキサス州キリーンにあるレストラン「ルビーズ・カフェテリア」の窓に突入。不運なことに、その日レストランは普段より混雑しており、150人近い食事客で賑わっていた。

 

ジョージ・ヘナード

犯人は街の女性すべてに対する悪態を吐きながら、拳銃「グロック17」および「ルガーP89」で無差別に発砲を開始。

地元の女性に対する恨み

この事件による犠牲者は23名、負傷者も27名に上った。ヘナード自身は警察に追い詰められた後、トイレで自殺することとなった。

エルパソ銃乱射事件(2019年、犠牲者23名)

2019年8月3日午前10時、21歳の白人至上主義者、パトリック・ウッド・クルシウスがセミオートマチックライフルを携え、テキサス州エルパソのショッピングモール「シエロ・ビスタ」内にあるウォルマートに侵入。

パトリック・ウッド・クルシウス

事件の30分前、犯人はインターネット上に犯行声明を投稿し、「ヒスパニックによる侵略、オートメーション化、大企業、環境汚染」に対する不満を表明していた。

 

大きな被害

この事件の犠牲者は23名、負傷者は重傷・軽傷を含め23名に上った。

ロブ小学校銃乱射事件(2022年、犠牲者21名)

2022年5月24日午前11時28分、18歳のサルバドール・ローランド・ラモスがテキサス州ユヴァルデのロブ小学校に姿を現す。5分前にはすでに、同居中の祖母(66)の頭に発砲していた。

サルバドール・ローランド・ラモス

犯人は数日前に18歳の誕生日を迎えており、AR-15ライフルを購入することができたのだ。動機は学生時代に受けたいじめに対する報復だとされる。

 

学校での銃乱射事件としては3番目の悲劇

学校を舞台とした銃乱射事件としては、バージニア工科大学銃乱射事件(2007年)とサンディフック小学校銃乱射(2012年)に続いて、このロブ小学校銃乱射事件が3番目の被害を出している。犠牲者は21人、負傷者も17人に上った。

 

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