地中海一帯で猛威を振るう山火事:記録的な熱波の影響

ヨーロッパ・北アフリカを襲う猛暑と山火事
NASAが公開した山火事マップ
フランス
ポルトガル
熱波と山火事の被害
スペイン
36件の山火事
各地で発生する山火事
モロッコ
深刻な旱魃
鎮火後の風景
イタリア
最悪の夏
その他の地域でも
山火事増加の予測
ヨーロッパ・北アフリカを襲う猛暑と山火事

今、気候変動による災害が各地で猛威を振るっている。前例のない熱波がヨーロッパや北アフリカを襲っているのだ。これに伴い、ポルトガル、スペイン、フランス、クロアチア、モロッコ、チュニジアなどで大規模な山火事が発生している。

NASAが公開した山火事マップ

これは、NASAが衛星写真を利用して作成した、現在起きている山火事マップだ。

画像:NASA / Firms (Fire Information for Resource Management System)

フランス

この写真はフランス南西部の街ルーシャ(Louchats)で撮影されたものだ。7月18日付の『パリジャン』紙によれば、ジロンド県(県庁:ボルドー)で1万4,000ヘクタールが焼失したという。

ポルトガル

ポルトガルでは毎夏、山火事が発生し、被災者たちを絶望させている。写真はアルベルガリア=ア=ヴェーリャ。

 

熱波と山火事の被害

しかし、今夏の熱波はポルトガルでも例を見ないものだ。地元紙『Público』によれば、7月初め以降に猛暑で亡くなった人はすでに200人を超える可能性があるという。しかも、山火事の猛威は収まる気配がない。リスボン北方にあるアルメイリンでは最高気温44度を記録した。

 

スペイン

スペインでも熱波は猛威を振るっている。『La Razón』紙は公式発表に基づき、猛暑による死者数を80人以上と伝えているほか、消防士2人が消火活動中に命を落としたという。

 

36件の山火事

『El País』紙によれば、スペイン国内では36件の山火事が発生しており、3万ヘクタール以上が焼失したという。

 

各地で発生する山火事

ポルトガルとスペインでは国内各地で山火事が多発している。写真はスペイン北部、ガリシア州ルーゴ県のものだが、このような火災はイベリア半島全域で猛威を振るっている。

 

モロッコ

モロッコでも熱波による山火事が発生している。写真はアライシュ州の街、エル・クサール・エル・ケビール(EL-Ksar-el-Kebir)。

深刻な旱魃

山火事は深刻な旱魃と45度以上の高温が重なることで発生する。

鎮火後の風景

燃え盛る炎も凄まじいが、生態系や人々の生活への悲惨な影響がはっきり見て取れるのは鎮火後だ。

イタリア

イタリアでも、地元メディアが「ここ70年間で最悪」と呼ぶ旱魃に続いて、7月には山火事が多発。

最悪の夏

コロナウイルスの世界的流行が終息に向かう一方、世界はロシアによるウクライナ侵攻や各地を襲う熱波といった新たな問題に直面することとなった。写真はフランス南西部の街ランディラス(Landiras)で水浴びする人々。

 

その他の地域でも

山火事が猛威を振るっているのは地中海一帯だけではない。前出のNASAによる山火事マップを見れば、世界各地(とりわけアフリカ)で火災が多発しているのが見て取れる。

画像:NASA / Firms (Fire Information for Resource Management System)

山火事増加の予測

国連は2022年2月の報告書の中で、人類が対策を怠り気候変動がこのまま進行した場合、山火事の件数は2030年までに14%、2050年までに30%、世紀末までに50%増加するだろうと警告している。

 

 

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