物議を醸す決議
ブチャの悲劇
人権擁護の精神からの逸脱
ルワンダとの比較
賛成票を投じた国々
反対票を投じた国々
棄権した国々
辞任表明
ロシア側の反論
批判の応酬
「歴史的な」決議
「説明責任を求めるメッセージ」
「危険な前例」
第二次世界大戦の反省から
冷戦中ですらなかった資格停止
唯一の前例:カダフィ大佐のリビア
脱退は
2023年まで資格停止
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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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物議を醸す決議

国連総会は4月7日、ウクライナ侵攻中のロシアが戦争犯罪を犯しているとして、人権理事の資格を停止する決議を賛成多数で採択した。この決議は米国主導で行われたものだ。

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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ブチャの悲劇

衛星放送アルジャジーラによれば、今回告発された人権侵害行為で最も深刻なのはキーウ近郊の集落、ブチャにおける虐殺だ。ブチャでは300人以上のウクライナ市民がロシア軍によって殺害されたと見られている。

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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人権擁護の精神からの逸脱

ウクライナの国連大使、セルギー・キスリツァ(写真)は、ブチャの悲劇をはじめとする虐殺行為によって「ロシア連邦が当初、主張していた人権擁護の姿勢からいかに逸脱しているか明らかになった」として、各国に投票を促した。

 

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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ルワンダとの比較

また、キスリツァ国連大使は1994年のルワンダ虐殺を引き合いに出してこう述べた:「ルワンダで悲劇が起きてしまったのは、国連安全保障会議および総会で勧告が行われていたにも関わらず、国際社会が無関心な態度を取り続けたせいだ」

 

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賛成票を投じた国々

ロシアの人権理事資格停止に賛成票を投じたのは、米国・英国・フランス・ドイツ・カナダ・トルコ・韓国・日本をはじめとする93ヵ国だ。

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反対票を投じた国々

決議に反対票を投じたのは、ロシア・中国・北朝鮮・イラン・シリア・キューバ・ボリビア・ジンバブエをはじめとする24ヵ国。

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棄権した国々

決議投票を棄権したのは、メキシコ・ブラジル・インド・サウジアラビア・南アフリカ・パキスタン・アラブ首長国連邦をはじめとする58ヵ国。

写真:プーチン露大統領と中国、ブラジル、インド、南アフリカの首脳たち(2019年)。

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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辞任表明

しかし、ロシアのゲンナジー・クズミン国連次席大使はこの決議案が採択されると、ロシアが人権理事会を離脱する意向を表明した。

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ロシア側の反論

衛星放送アルジャジーラによると、クズミンは「今、起きているのは米国による支配権維持の試み、人権における植民地主義継続の企てだ」と主張したという。

 

写真:ロシアのウクライナ侵攻開始後、ポーランドに展開する米軍(2022年3月)。

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批判の応酬

『ニューヨーク・タイムズ』紙の報道によれば、英国の国連大使バーバラ・ウッドワードは「ロシアの行動は、すでに解雇された従業員が辞表を提出するようなものだ」と応酬した。

 

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「歴史的な」決議

一方、米国のリンダ・トマス=グリーンフィールド国連大使は、この決議を重要な歴史的瞬間であるとコメント。「悪質な人権侵害を常習的に行う国家には、国連人権理事会でリーダーシップを取らせないという、断固とした姿勢を示すことができた」としている。

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「説明責任を求めるメッセージ」

また、欧州連合(EU)の国連大使、オロフ・スクーグは「今日下された類を見ない決議が説明責任を求めるメッセージとなり、人権侵害の予防・阻止に貢献することを願っている」と述べた。

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「危険な前例」

一方、中国の張軍国連大使は、この決議は「人権分野における対立を激化させかねない」危険な前例になった、と主張した。

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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第二次世界大戦の反省から

国連は第二次世界大戦後の安全保障という考えに基づいて、1945年に創設された。安全保障理事会の常任理事国が、米国・ロシア・フランス・英国・中国の5ヵ国なのはそのためだ。

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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冷戦中ですらなかった資格停止

常任理事国が国連人権理事会の資格停止処分を受けたのは、今回が始めて。冷戦中の緊迫した状況下ですら起きたことがない事態なのだ。

 

 

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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唯一の前例:カダフィ大佐のリビア

人権理事資格を剥奪された唯一の前例は、反カダフィ派を弾圧したリビアに対して2011年に発動されたケースのみだ。

写真:プーチン大統領とカダフィ大佐、モスクワにて(2008年)。

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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脱退は

『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、ロシアは引き続き人権理事会メンバーの地位は保っているという。ただし、自国が直接関係する場合を除き、決議案や修正案の提出、理事会への働きかけ等を行うことができない。

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国連人権理事の資格を停止されたロシア:前例を見ない措置
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2023年まで資格停止

資格停止処分は、総会が解除の決議を行わない限り、ロシアの任期が切れる2023年まで続くことになるという。

 

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