世界各国で活躍する女性元首たち

責任ある立場で活躍する女性たち
シリマヴォ・バンダラナイケ
インディラ・ガンディー
ゴルダ・メイア
イサベル・ペロン
マーガレット・サッチャー
コラソン・アキノ
タンス・チルレル
アンゲラ・メルケル
エレン・ジョンソン・サーリーフ
ミシェル・バチェレ
クリスティーナ・キルチネル
ジルマ・ルセフ
ヒラリー・クリントン
テリーザ・メイ
ウルズラ・フォン・デア・ライエン
カヤ・カッラス
セゴレーヌ・ロワイヤル
この先は?
責任ある立場で活躍する女性たち

国連は3月8日の国際女性デーに合わせて、世界中で記録的な数の女性たちが国家元首や政府首脳を務めていることを指摘。なかには、非常に責任ある立場で活躍する女性たちも含まれている。今回は写真で彼女たちの素顔に迫ろう。

 

シリマヴォ・バンダラナイケ

日本ではあまりなじみのない名前だが、1960年に世界初の女性首相に選出されると、以降、2000年に亡くなるまでスリランカを3度にわたって率いた。

 

インディラ・ガンディー

世界で2番目の女性元首、インディラ・ガンディーはスリランカの隣国、インドの首相だった。 1966年から1977年まで政権を率いた後、1980年に再選したが1984年に暗殺されてしまった。印パ戦争や核兵器開発など波乱に満ちた政権運営を行ったことで知られる。

 

 

ゴルダ・メイア

イスラエル初の女性首相として1969年から1974年まで同国を率いたゴルダ・メイア。「イスラエルの祖母」と呼ばれるゴルダはウクライナ育ちで、米国移住後の1948年にはイスラエル独立プロセスに参加。1973年の第四次中東戦争ではイスラエルに勝利をもたらした。

イサベル・ペロン

アルゼンチンで賛否両論を巻き起こしたフアン・ペロン元大統領の3番目の妻、イサベル・マルティネス・デ・ペロン。1974年に夫がこの世を去ると、後を継いで世界初の女性大統領に。しかし、2年後には軍事クーデターで失脚、数年間獄中で過ごしたのち、1981年にスペインに亡命した。

 

マーガレット・サッチャー

賛否両論はあれど英国史に名を残したマーガレット・サッチャー。1979年に同国初の女性首相に就任し、英政府の舵取りを行った。内政でも外交でも断固とした姿勢を崩さないことから「鉄の女」と呼ばれることに。

 

コラソン・アキノ

フィリピン初の女性大統領として1986年から1992年まで同国を率いた。彼女が発議した新憲法は1987年に採択されたほか、軍事クーデターの企てを何度も抑え込んだ。

 

タンス・チルレル

トルコ初の女性首相。経済学者出身の彼女は欧州連合(EU)との間で関税同盟を締結することに成功した。

アンゲラ・メルケル

2005年にドイツ初の女性首相に就任、以降、16年間政権を維持したアンゲラ・メルケル。2008年の金融危機、新型コロナウイルス、原発全廃の決定、2015年の移民受け入れなど、激動の情勢下で数々の重要な決断を下した。

 

エレン・ジョンソン・サーリーフ

アフリカ大陸初の女性元首として、2006年から2018年まで長きにわたりリベリアを率いたエレン・ジョンソン・サーリーフ大統領。多額の負債に喘ぐリベリア財政の立て直しに尽力した。

 

ミシェル・バチェレ

南米初の女性国防相としてチリの国防を担った後、大統領に就任したミシェル・バチェレ。現在は国連人権高等弁務官事務所で代表を務めている。

クリスティーナ・キルチネル

アルゼンチンではネストル・キルチネル元大統領の妻、クリスティーナ・キルチネルが2007年に夫の後を継ぎ大統領に就任。2015年まで2期を務めた後、2019年には副大統領として政権に復帰している。

ジルマ・ルセフ

2011年にルラ元大統領からブラジル大統領の座を引き継いだジルマ・ルセフ。ブラジル初の女性大統領だったが、経済悪化や汚職の責任を問われ罷免されてしまった。

 

ヒラリー・クリントン

2016年の大統領選挙ではドナルド・トランプ候補に敗れ、米国初の女性大統領になり損ねてしまったヒラリー・クリントン。しかし、長年、米国の外交を主導した実績を持ち、ホワイトハウスを目指すことができる女性は実質的に彼女ひとりだろう。

 

テリーザ・メイ

国民投票でイギリスのEU離脱が決まったことを受け、デイヴィッド・キャメロン元首相が辞任すると、テリーザ・メイが後を継いで英国2人目の女性首相に就任した。2019年に辞任、ボリス・ジョンソンが後任となった。

ウルズラ・フォン・デア・ライエン

ドイツ閣僚を歴任したものの、メルケル首相の後を継ぐことはできなかった。しかし、2019年以降は欧州委員会委員長として、新型コロナウイルス危機、ヨーロッパ復興計画、ウクライナ紛争をはじめ、歴史的な難題に取り組んでいる。

カヤ・カッラス

2021年1月、エストニアの首相に就任したカヤ・カッラス。これによって、北欧8か国のうち6か国(エストニア・リトアニア・フィンランド・デンマーク・ノルウェー・アイスランド)を女性が率いることとなった。新時代の幕開けとなるか?

 

セゴレーヌ・ロワイヤル

女性閣僚の活躍目覚ましいフランスだが、女性大統領はいまだに実現していない。2017年にはセゴレーヌ・ロワイヤル候補が大統領選で決選投票まで駒を進めたが落選。女性大統領の誕生は将来に持ち越された。

 

 

この先は?

このように、世界各地で多く女性たちが政府高官として活躍している。しかし、女性元首の割合は21%にとどまっており、男女格差は依然として明白だ。政治の世界における男女共同参画は進みつつあるものの、いまだ先は長いと言えるだろう。

 

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