国際空港の大混乱:アフターコロナに伴う観光客の急増

混乱に陥る世界の空港
空港に降りかかった難題
早朝から長蛇の列
空港職員の不足
早期解決は期待できない?
アイルランドのほかにも
マンチェスター空港
講じられた対策
ロンドンのガトウィック空港
憤慨する渡航者
スキポール空港
空港での足止め
改善への歩み
各国の状況は?
カナダでも混乱発生
改善措置を約束
カオスの原因はどこに?
観光業に光が戻った2021年
観光の足が戻った国
安心して旅行できる世界へ
混乱に陥る世界の空港

世界中でパンデミックに関する水際対策の解除がすすめられている。そんな中、渡航客が一気に増加したことにより世界の空港で大幅な遅延や欠航、手続き待ちの長蛇の列が発生している。

空港に降りかかった難題

制限緩和に伴う渡航者の増加により、各国の国際空港でさまざまな問題が起こっている。なかでもアイルランドのダブリン空港では、2つのターミナル間を移動する人々の急増により深刻な混乱や遅延が起こり、他国のマスコミから指摘されるほどになった。

早朝から長蛇の列

不幸にもダブリン空港を通らねばならない渡航者は手続きの遅れを覚悟しなければならず、午前便を予約した人の多くは早朝暗いうちから空港で長い列をつくった。というのも、こうした混乱が起こり始めた最初の週末には、1,000人が飛行機に乗り遅れているためだ。

空港職員の不足

パンデミックの影響を受け、空港職員のうち約1,000人が希望退職に応じていたことが、今回の混乱に拍車をかけたことは間違いない。

早期解決は期待できない?

空港責任者が状況は改善されるつつあると強調する一方、観光業界の専門家たちは、空港が正常な機能を取り戻すにはあと2,3カ月はかかるだろうとしている。

アイルランドのほかにも

厳しい状況が発生しているのはアイルランドの空港だけではない。イギリスを始めとするヨーロッパ各国、そしてほかの地域でも増加する観光客への対応に苦慮している。

マンチェスター空港

サッカーや音楽で知られるイギリスの都市マンチェスター。現在は、フライトの遅延や欠航、数多くの渡航者からのクレームなど、有難くない話題でニュースに取り上げられている。

講じられた対策

問題の根本原因はダブリンと同じだが、マンチェスター空港では800人の新規職員の採用を決めており、うち340人はすでに業務を開始、残りは研修や書類手続きを行っているという。状況は徐々に改善されていくとみられる。

ロンドンのガトウィック空港

ロンドンのガトウィック空港も手続きの遅れが指摘されている。エリザベス女王の「プラチナ・ジュビリー」に合わせ帰国を予定していた人々はガトウィックの混乱に巻き込まれ、空港側と航空会社が手をこまねく間に大きな落胆を味わうことになった。

憤慨する渡航者

多くの渡航者は欠航の通知が行われないことに不満を抱いている。また、搭乗手続きの遅れによりフィレンツェ行きのある飛行機が一人も乗客を乗せずにガトウィック空港を出発せざるを得なかったことは有名な逸話となっている。

スキポール空港

悪天候と聖霊降臨祭の週末とが重なり、手続きの遅れや欠航が数百件にのぼったアムステルダムのスキポール空港。KLMオランダ航空は、空港に溢れた渡航者の数を減らし空港の負担を軽減するため、6月5日(土)に空っぽの飛行機を何便もスキポール空港に飛ばすという思い切った決断を下した。これにより同空港に向かう人の数を抑え、空港で足止めされた渡航者を各都市へ運ぶ努力が行われたのだ。

空港での足止め

空港で足止めされた渡航者に毛布や枕を配ったKLMオランダ航空のスタッフには、感謝と称賛が寄せられた。また、多くの人が空港での一夜を快適に過ごすためのヒントをSNSに投稿。あるインスタグラマーは、空港内にあるアムステルダム国立美術館分館が眠気を催すのに最適だと皮肉交じりにコメントした。

改善への歩み

空港職員のストライキがこの夏に予定されていたが、空港側が賃金引き上げに同意したことからストライキは中止となった。アムステルダム空港の状況は長期的に改善に向かうとみられている。

各国の状況は?

遅延や欠航はヨーロッパで顕著なようだが、他の地域の空港でも同じようなことが起こっている。『ニューヨークタイムズ』誌は、こうした「カオス状態」は再び旅行できるようになるためには支払わざるを得ない代償だとさえ言っている。

カナダでも混乱発生

カナダの運輸大臣は、同国の空港問題について次のようにコメントしている:「急増する需要に供給が追いつくよう努力が行われている。これは空港職員からタクシー運転手まであらゆる人々に影響をもたらしている」

改善措置を約束

空港の混雑を緩和するため、カナダ政府は新規職員の研修を迅速にすすめることに加え一部の新型コロナウイルス検査を廃止することで、搭乗手続きにかかる時間を全面的に短縮することを約束した。

カオスの原因はどこに?

各国の水際対策が緩和され始めたことで、旅行者の数が急増している。たくさんの人々がスーツケースに荷物をつめこみ、憧れの国へのフライトを予約している。孤独と隔離に閉ざされた2年からの復帰を祝うには、ホリデー旅行ほどふさわしいものはないだろう。

観光業に光が戻った2021年

世界経済フォーラムの報告によれば、2021年に観光業は大幅な増収を記録した。パンデミック前のレベルには達しなかったものの十分に前向きな兆候を示しており、こうした成長は2o22を通じて続くと予想されている。

観光の足が戻った国

中でも人気の渡航先となっているのがギリシャ(写真)、クロアチア、スペインなど。一方、ラトビアやハンガリーといった国々は、2021年もパンデミック前のレベルに近づけず苦戦を強いられた。

安心して旅行できる世界へ

おそらく、パンデミック直後の世界ではこうした国際空港の混乱は不可避の問題だといえるかもしれない。ともあれ、混乱をきたした空港はいずれも問題解決に全力で取り組んでいる。待ちに待った旅行をスムーズに行える日はすぐそこまで来ている。

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